WHO予防接種部門を統括するケイト ・ オブライエン氏は、2023年を「予防接種強化年」として設定すると発表しました。
2021年、麻疹による患者数は世界で 900 万人、死亡者数は 12 万 8000 人と推定されています。 麻疹ワクチン接種率の低下やサーベイランスの弱体化、COVID-19による予防接種活動の中断や遅延が続き、さらに2022年には大規模な流行が持続していることから、麻疹は世界のあらゆる地域で差し迫った脅威であると言えます。
また2021年、世界でワクチンを接種できなかった子どもは 1420 万人以上にのぼり、わずか 20 カ国が全体の 78 % を占めており、すべての国が、予防接種における重大な格差と後退に対処するために行動する必要があります。
2023年には、予防接種プログラムを少なくとも2019年 (パンデミック前) のレベルまで回復、強化することを目的とし、 5050 万人の子どもに必須予防接種を追加で行い、それによりワクチンで予防できる病気の死亡と疾病の危機が高まることを抑制 ・ 回避することを目標としています。
また、この行動により、2024年までに、2030年までに 5,000 万人の命を救うことを含むIA2030 (予防接種アジェンダ 2030) の目標を達成するために必要な軌道に各国が乗ることを提案しています。