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麻疹 ・ 風疹対策の新時代へ

「麻疹イニシアチブ」は2001年に設立され、麻疹ウイルスによる子どもの死亡と罹患を防ぐための取り組みを調整するグローバルなパートナーシップです。2012年、設立パートナーである米国赤十字社、米国疾病対策予防センター、国連財団、ユニセフ、世界保健機関 (WHO) は、これに風疹撲滅を含めることに合意し、新たな名称の「麻疹 ・ 風疹イニシアチブ (M & RI) 」としました。

それ以来、M & RIは、Gavi、ワクチンアライアンス、ビル & メリンダ ・ ゲイツ財団 (BMGF) と連携して、世界中の子どもたちに麻疹ワクチンを届け、設立以来世界中で5600万人以上の命を救うことに貢献し、麻疹 ・ 風疹対策活動に 12 億米ドル以上を投資した2000年から2021年にかけては、麻疹による年間推定死亡者数は 761,000 人から 128,000人 へと 83 % 減少しました。 今後2030年末までに、必須ワクチンへのアクセス強化により、さらに 5,000 万人の命を救うという予防接種アジェンダ 2030 (IA2030) の目標を各国やパートナーと協力して達成することが目標であり、麻疹の予防接種が大きな割合を占めているのです。

この目標に向けて、ワクチンの救命効果を最大化するための野心的な世界戦略である IA 2030と完全に整合する「麻疹 ・ 風疹戦略的枠組み2030」を採択し、M&RIは、戦略、調整、行動を IA2030 の戦略およびパートナーシップのプロセスと完全に統合するための協議プロセスを開始しました。

そのプロセスの結果、新たに活性化したM & RIのパートナーシップは、今後「IA2030麻疹 ・ 風疹パートナーシップ (M & RP) 」と呼ばれ、2023年 1月 1日に移行が始まり、現在では正式なものとなっています。

この移行は、COVID-19パンデミックとそれに関連する混乱が主な原因で、世界の予防接種率が過去 30 年間で最悪に後退し続けている時期に行われました。 ワクチン未接種の子どもたちが世界的に 40 % 近く増加している現状に対処するために、これまで以上に緊密な連携が必要であることから、今回の移行は好機であると言えます。

記事の詳細はWHOのサイトをご覧ください。

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