WHOは、最新の「医療従事者のサポートとセーフガード リスト 2023 (WHO health workforce support and safeguards list 2023) 」を発表し、SDGsのユニバーサル ・ ヘルス ・ カバレッジ (UHC) の目標を達成するために必要な医療従事者の確保について脆弱な国として 55カ 国を認定しました。
これらの国々は、UHCサービスカバー指数が 55 以下、医療従事者密度もグローバル中央値以下です。 人口 1 万人当たりの医師、看護師、助産師数は 49 人です。 これらの国々は、積極的な海外からの採用を制限する追加セーフガードとともに、医療従事者人材育成と健康システム強化のための優先的な支援を必要としています。
Covid-19の影響と健康サービスへの広範な混乱により、保健医療従事者の国際採用が急速に加速しています。 国際移住によって健康人材を失う国にとっては健康システムに悪影響を及ぼし、UHCと健康の安全保障の達成に向けた進展を妨げる可能性があります。 今回のセーフガードリスト 2023 では、海外からの採用は禁止していないが、医療従事者労働市場の分析と、派遣元国での医療従事者の十分な供給を確保するための措置の採用等の政府間の医療従事者移住協定を推奨しています。
この問題は、第 5 回 グローバルフォーラム「Human Resources for Health」で議論される予定となっており、その結果は 9月に開催される国連総会の「UHCに関するハイレベル会合」に反映される予定です。