ワンヘルス ・ ハイレベル専門家パネル(OHHLEP) は、国連食糧農業機関(FAO) 、国連環境計画(UNEP) 、WHO、国際獣疫事務局(WOAH) からなる 4 者協議会の要請により、パンデミックの予防、準備、対応の三位一体の中で人獣共通感染症の流出防止を強化することを求める白書を発表し、
「動物からヒトへの病原体の流出を防ぐことは、感染症対策のパラダイムをリアクティブからプロアクティブ(一次予防) へ転換することを意味する。 予防には、ヒトへの感染リスクを低減するために、病気の発生要因、すなわち生態学的、気象学的、人為的な要因や流出リスクを増大させる活動に対処することが含まれます。 そのためには、自然宿主、人、環境におけるバイオサーベイランス、病原体の感染ダイナミクスの理解、介入活動の実施などが必要である。」
との定義を提案しています。
本書では、感染症を予防するための取り組みは、通常、微生物(病原体) がすでに動物からヒトへと移動し(スピルオーバーイベント:異種間伝播) 、ある病気が再興されたり、新たな病気が発生したりした後にしか始まらないことを強調しています。 アウトブレイクの封じ込め活動と、スピルオーバーの防止を目的とした活動を区別することを推奨しています。