今年の世界メンタルヘルスデーは、「普遍的人権としてのメンタルヘルス (mental health as a universal human right) 」をテーマとしています。これは、すべての人が基本的人権として、到達可能な最高水準の精神的健康を享受する権利を有することを認識しようとするものです。
WHOはこの問題に関して、結核と精神疾患および薬物使用障害に関する新しいガイダンスと関連するeコースを近日中に発表する予定です。この新しいガイダンスと関連eコースは、結核、メンタルヘルス疾患、薬物使用障害に関するもので、結核患者を中心とした包括的なケアを改善するためのツールを提供します。
世界では、10 億人近くの人々が精神的な健康状態を抱えながら生活しています。 結核に罹患した人々は、メンタルヘルス状態に陥るリスクが高く、結核の治療成績、健康に関連した生活の質 (QOL) 、その他の健康 ･ 社会的転帰に悪影響を及ぼす可能性があります。 実際、精神的健康状態は、結核患者が被る障害の上位に挙げられています。 結核の診断や治療経過に関連する偏見や差別、また人権に関連する結核ケアの障壁も、メンタルヘルスに悪影響を及ぼします。 したがって、メンタルヘルスケアは、結核患者やその家族に対する包括的な人間中心のケアの重要な一部として取り組むべきです。
