訓練を受けた有資格の保健人材を確保することは、各国が将来のパンデミックに迅速に対応するための基盤となります。
世界中で 80 を超える実地疫学専門家養成コース (FETPs : field epidemiology training programmes) が実施され、合計 2 万 2,000 人が研修を受けましたが、今問われているのは『将来のパンデミックに備えるために、実地疫学者にどのようなスキルが必要なのか』ということです。
この問いに取り組むためには、特に (a) 労働力を「供給」するプログラムとしてのFETPと、(b) 有能な労働力から恩恵を受け、またそれを「要求」するパンデミック計画イニシアチブという、異なるインプットと視点が必要です。
これらは、豪キャンベラで開催された 第 1 回 セーフティネット科学会議に並列し、アジア太平洋地域の FETP 責任者、疾病対策やパンデミック計画イニシアチブを実施する世界、地域、国の当局が一堂に会して議論での一つのトピックです。
(備考) 日本の FETP については、国立感染症研究所の実地疫学研究センターのサイトをご覧ください。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/fetp.html