WHO最新ニュース

WHOが必須診断薬の新リストを発表 – E型肝炎ウイルス検査や個人用血糖測定器に新たな推奨事項

WHOは2023年版必須診断薬リスト (EDL : Essential Diagnostics List) を発表しました。 EDL はエビデンスに基づく体外診断薬 (IVD : in vitro diagnostics) の登録であり、各国の診断薬選択を支援するもので、今回のリストには 2 つの初めての項目が含まれています。

  1. E型肝炎ウイルス (HEV) 感染の診断とサーベイランスを支援する迅速検査を含む、HEV に対する 3 つの検査の追加。
  1. すでにある糖尿病に関する医学的勧告に加え、個人用グルコースモニタリング機器を含めるよう助言。

E型肝炎は、集団感染と散発感染の両方で世界中に発生していますが、ほとんどの人が完治します。 しかし、ごく一部 (最大 4 % ) が急性肝不全を発症し、妊婦ではその割合が高くなります (死亡率 19.3 ~ 63.6 % ) 。 これまで、E型肝炎感染は簡易な検査方法がなく十分に調査 ・ 報告されてこなかったため、このような診断法が加わることで、各国政府が集団発生を管理できるようになります。

糖尿病は慢性疾患であり、2019年には 150 万人が死亡しており、低中所得国では罹患率が高く、その影響も大きくなっています。 病気の結果は、食事、身体活動、投薬、定期的な血糖値のモニタリングによって回避または遅らせることができます。 個人用グルコース検査装置を必須診断リストに含めることは、病気の管理を改善し、否定的な結果を減らすことにつながる可能性があります。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

WHOインターンシップ支援
メールマガジン登録

刊行物(目で見るWHO)
賛助会員募集中