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狂犬病経口ワクチン投与に関する新たな推奨事項

子犬を含む犬へのワクチン接種は、狂犬病の感染源を阻止するため、人の狂犬病を予防するための最も費用対効果の高い戦略で、犬へのワクチン接種により、人間の曝露後予防の必要性を減じることができ、狂犬病を撲滅するには、犬の個体数の 70 % にワクチンを接種するだけで十分です。

従来、犬の集団予防接種の主な方法は注射ワクチンでした。 しかし、この方法では、特に近づきにくい犬の集団においては課題があり、アフリカやアジアの多くの中 ・ 低所得国では、リスクの高い放し飼いの犬へのワクチン接種が障壁となり、ワクチン接種の取り組みが停滞しています。

有望な選択肢の1つとして、経口狂犬病ワクチン接種 (ORV) があります。ORVは野生動物における成功にもかかわらず、犬が媒介する狂犬病の制圧には広く適用されていません。

今回、新たに発表された文書では犬の狂犬病を制圧するための統合的な国家戦略の中でORVを実践するためのガイダンスを提供しており、ワクチンや餌の開発から、規制上の考慮事項、ロジスティクス、流通戦略、コミュニケーション、キャンペーン活動、モニタリングに重点を移していて、本書の推奨事項を撲滅戦略に取り入れることで、犬の狂犬病対策プログラムを強化し、2030年までに犬を介した人の狂犬病による死亡をゼロにするという世界目標の達成に向けて取り組むことができるとしています。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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