WHO最新ニュース

WHO、年齢に応じた顧みられない熱帯病治療医薬品の研究開発優先順位を発表

WHOは、顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases : NTDs) 5 疾病の小児用優先製剤リストを初めて発表しました。 対象疾患は、ヒトアフリカトリパノソーマ症、オンコセルカ症、疥癬、住血吸虫症、内臓リーシュマニア症です。

一般的に、経済的なインセンティブが限られているため、NTDsのために開発される新薬の数は少なくなっています。 小児用の製剤は、臨床試験への小児の参加が限られていることや、小児の年齢 に合わせた投薬や治療が行われていないことから、さらなる課題に直面しています。

2022年に実施された調査によると、WHOが推奨するNTDs治療薬のうち、小児用として承認されているのは全体の半数以下であり、この分野におけるNTDsの研究活動を増やすことが急務であることが浮き彫りになりました。

このリストは、WHOが実施した PADO (Pediatric Drug Optimization、小児用医薬品最適化) の結果で、3 〜 5 歳の小児 (PADO優先リスト) または 5 〜 10 年の時間的視野 (PADOウォッチリスト) のニーズに対応するために調査・開発すべき優先的な医薬品や製剤の特定を目的としています。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

WHOインターンシップ支援
メールマガジン登録

刊行物(目で見るWHO)
賛助会員募集中