健康の社会的決定要因 (広義には、人々が生まれ、成長し、生活し、働き、年齢を重ねる条件、そして人々が権力、資金、資源を利用できる状況) は、健康の不平等に多大の影響を及ぼします。
2021年、第 74 回 世界保健総会は、健康の社会的決定要因への取り組みに関する決議 WHA 74.16 を採択し、加盟国に対し、健康の社会的決定要因を公共政策やプログラムに統合し、多部門的アプローチを採用するよう奨励するとともに、事務局長に対し、「健康の社会的決定要因と健康の不平等の測定、評価、および分野横断的な視点からの対処のための、運用フレームワーク」を開発するよう要請しました。
健康の公平性の社会的決定要因のモニタリングのためのこの作業フレームワークは、各国に対して、健康の社会的決定要因のモニタリングとそれらに対処する行動、そして健康の公平性を改善するためのセクターを超えた政策行動のためのデータ活用に関する重要なガイダンスを提供するものです。 この出版物は、各国政府とそのパートナーのための資料として作成され、専門家グループの指導の下、WHOの 3 つのレベルにわたる内部からの貢献と加盟国との正式な協議によって起草され、第 76 回 世界保健総会で承認されました。
本書は、間もなく発表される『健康の公平性の社会的決定要因に関する世界報告書』 と共に、健康の公平性を促進するために、健康の社会的決定要因に取り組む新たな努力の 先鞭となるものです。