(WHOパレスチナ占領地代表:Dr Rik Peeperkorn氏、発言要旨)
1 ) ラファへの注目
- 現在、150 万人が安全な場所を求めてラファに押し寄せており、恐怖とパニックが地域社会を支配している。
- ラファには部分的に機能する病院が3つあるだけで、それを 3 つの野戦病院が補い、合計でわずか 450 床。 病院は溢れかえり、医療従事者は疲労困憊しており、その多くは家族から切り離されている。
2 ) 縮小する人道的空間
- 度重なるアクセス制限や拒否により、ガザ住民への極めて必要な人道支援の提供が妨げられ続けている。たとえ即時停戦に至らなかったとしても、重要な援助を提供し続けるためには人道回廊が緊急に必要とされている。
3 ) 健康への攻撃
- 10月 7日以降、WHO はガザ地区で 378 件の医療施設への攻撃を記録。 約 70 人の医療従事者が拘束されたまま。
- ナセルの医療施設の状況は憂慮すべきもの。 同病院は 2月 6日以来包囲され、少なくとも 10 人の市民が死亡したと報告されている。 病院内には約 402 人の患者がいるとされ、病院の職員とも連絡が取れなくなっている。
4 ) 健康システムの機能性
- 部分的に機能している病院は 11 (北部 5、南部 6) 、最低限機能している病院は 3、機能していない病院は 22。 すべての病院で物資が不足している。
- ガザの外で専門的な手術を受けることができないため、多くの患者が不必要な切断手術を受けており、戦争が始まって以来、ガザでは少なくと も 1500 件の切断手術が行われた。
- WHOの推計によると、ガザの外で医療紹介を必要としている人は 8000 人以上。 戦争が始まって以来、ガザ国外に医療紹介された患者はわずか 1243 人。