昨年発生したアウトブレイクは、人獣共通感染症への曝露が鳥や豚のインフルエンザのヒトへの感染につながる可能性があることを示唆しており、人獣共通感染症であるインフルエンザの現実や、あらゆる年齢層が感染しやすいこと、合併症の有無にかかわらずリスクがあること、さまざまな暴露が鳥や豚のインフルエンザ感染につながる可能性があり、そのうちいくつかのタイプの人獣共通感染症インフルエンザウイルス感染は重症化や高い死亡率を引き起こすことを物語っています。
2023年の時点では、鳥や豚のインフルエンザウイルスは人から人へ容易に感染することはありませんでしたが、いつこの状況が変わるかわからないため、パンデミックに常に備えておく必要があります。
WHO は今後も、パートナーとの協力のもと、動物およびヒトの集団におけるサーベイランスを強化し、あらゆる人獣共通感染症を徹底的に調査し、パンデミック対策計画を策定し、次回のインフルエンザ ・ パンデミックに備えていきます。
※ 昨年 WHO に報告された鳥インフルエンザのアウトブレイクの概要 (カンボジア、チリ、中国、英国) については、WHO のウエブサイトをご覧ください。
※ 昨年 WHO に報告された豚インフルエンザのアウトブレイクの概要 (米国、オランダ、英国) については、WHO のウエブサイトをご覧ください。
(備考)
- アウトブレイク (集団発生) : 特定の期間、場所、集 団に通常の症例数を大きく超える数の症例が発生すること
- パンデミック : 感染症の世界的大流行という意味。
詳細は下記WHOのウエブサイトをご覧ください。
https://www.who.int/news/item/30-03-2024-2023–outbreaks-of-avian-influenza
https://www.who.int/news/item/30-03-2024-2023–outbreaks-of-swine-influenza