WHO最新ニュース

世界初、5 種混合髄膜炎ワクチンを導入 (ナイジェリア)

ナイジェリアが、5 つの株の髄膜炎菌のから人々を守る新しいワクチン (Men5CV) を世界で初めて導入することになりました。

このワクチンは、世界保健機関 (WHO) が推奨していて、今回の緊急予防接種活動は Gavi ワクチンアライアンスから資金提供を受けています。

このワクチンは、髄膜炎と敗血症を引き起こす髄膜炎菌の 5 つの主要株 (A、C、W、Y、X) を 1 回の接種で強力に防御します。 これにより、アフリカの大部分で使用されている現行のワクチン (A 株に対してのみ効果がある) よりも広範な防御が提供されます。

昨年、アフリカ全土で報告された髄膜炎の年間症例数は 50 % も急増しました。

ナイジェリアは、アフリカ髄膜炎ベルトと呼ばれる地域に位置する、アフリカの髄膜炎超蔓延国26カ国のひとつです。 ナイジェリアでは、髄膜炎菌 (Neisseria meningitidis) 血清群 C のアウトブレイクが発生し、2023年10月 1日から2024年 3月11日の間に、ナイジェリア 36 州のうち 7 州で、確定症例 101 例を含む髄膜炎疑い症例 1742 例と死亡者 153 人を出しました。

この致命的なアウトブレイクを食い止めるため、2024年 3月25日から28日にかけて、1 ~ 29 歳の 100 万人以上を対象とした新しい髄膜炎ワクチン接種キャンペーンが実施されました。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

WHOインターンシップ支援
メールマガジン登録

刊行物(目で見るWHO)
賛助会員募集中