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WHO、B型肝炎に関する新ガイドラインを発表

現在、2 億 5,000 万人以上の人々が B 型慢性肝炎に感染しており、毎年死亡者数が増加しています。 B 型慢性肝炎 (CHB : chronic hepatitis B) の世界的な負担のほとんどは、出生時または出生直後の母子感染によるもので、WHO の世界保健分野戦略では、世界全体で新規感染者数と死亡者数をそれぞれ 90 % 、65 % 削減し、それぞれ 50 万人まで減らすことにより、2030年までにウイルス性肝炎を撲滅するための行動と目標を設定しています。

WHO は先般、京都で開催された 2024 アジア太平洋肝疾患研究会議 (APASL) において、慢性 B 型肝炎 (HBV) 感染の予防、診断、治療に関する新ガイドラインを発表し、このガイドは、HBV 検査 ・ 治療へのアクセスにおける障壁を克服するため、治療対象者の大幅な簡素化と拡大を提供します。 また、成人および青少年に対する治療基準の簡素化と、HBV の母子感染を予防するための妊婦に対する抗ウイルス予防の対象拡大を優先しています。 さらに、ポイントオブケアのウイルス量検査による HBV 診断の強化、検査プロトコルを用いた HBV 関連罹患率および死亡率の主な原因であるデルタ重複感染の診断への対応、質の高い HBV サービスの提供へのアプローチにも重点を置いています。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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