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WHO、新デング熱ワクチンを事前認証

デング熱は、感染した蚊に刺されることで感染するベクター媒介性疾患です。重症デング熱は、デング熱感染から発症する可能性のある致死的な合併症でが、この度、デング熱の新しいワクチンが WHO (世界保健機関) から事前認証を受けました。

武田薬品が開発した TAK-003 は、WHO が事前認証を取得した 2 番目のデング熱ワクチンで、デング熱の原因となる4種類の血清型ウイルスを弱毒化した弱毒生ワクチンです。 今回の事前認証は、サノフィ ・ パスツールが開発した CYD-TDV ワクチンに続くものです。

デング熱の患者数は世界で毎年 1 億~ 4 億人以上、デング熱流行国には 38 億人が住んでいると推定されており、そのほとんどがアジア、アフリカ、アメリカ大陸です。 最も多くのデング熱患者が報告されたのは2023年で、WHO の南北アメリカ地域では 450 万人の患者と 2,300 人の死者が報告されました。 今後、気候変動や都市化により、デング熱患者は増加し、地理的にも拡大する可能性があります。 これらワクチンがデング熱の予防に寄与し、感染者や死亡者が減ることが期待されます。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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