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WHO とフランス、髄膜炎撲滅に向けたハイレベル会合を開催

細菌性髄膜炎は罹患した人の 6 人に 1 人を死亡させ、5 人に 1 人は長期にわたる障害を残しています。 しかし、こうした死亡や障害の多くはワクチンで予防可能です。 髄膜炎の流行は、サハラ以南のアフリカ 26 カ国からなる「髄膜炎ベルト」と呼ばれる地域に住む人々に不釣り合いな影響を与えます。

世界保健機関 (WHO) とフランス政府共催のハイレベル会合が、4月26日 ~ 27日にパスツール研究所で開催されました。

ナイジェリアが、アフリカにおける 5 つの主要な細菌性髄膜炎株を対象とした、安全で効果の高い新ワクチンの導入に成功したことを受け、指導者たちは、行動への触媒となる投資を必要とする「2030年までに髄膜炎を撲滅する」ための世界的なロードマップの実施を約束しました。 このロードマップが完全に資金提供され、実施されれば、2030年までに髄膜炎の約 3 百万件の発症と少なくとも 90 万人の死亡を防ぐことができ、10年間で 40 億 ~ 100 億米ドルの医療費と数十億米ドルの間接費を削減することができると試算されています。

フランスはパラリンピックの機会を利用して、髄膜炎患後遺症患者の健康とウエルビーイング、教育、雇用へのアクセス、収入への影響を懸念し、彼らの充実したより質の高い生活を享受できる道筋を示しました。 加えて、WHO は現在、優先順位の高い研究活動を迅速に進め、主要な戦略や政策の更新と開発を継続し、WHO の全 6 地域の国々が国別髄膜炎計画を策定するのをさらに支援することを目指しています。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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