薬剤耐性 (AMR) は、世界的な公衆衛生上の脅威となっています。 適切な臨床管理と抗菌薬療法の合理的な選択、感染と治療反応のモニタリング、抗菌薬スチュワードシップ ･ イニシアチブの実施、感染予防と制御対策、アウトブレイクと新たな脅威の調査、抗菌薬耐性の負荷のモニタリングのためには、細菌および真菌感染とそれに関連する耐性を適切かつ迅速に診断することが最も重要です。
WHO 薬剤耐性診断イニシアチブ（AMR Diagnostic Initiative）の目標は、診断法を世界的な AMR 対策の最前線に位置づけ、微生物検査施設の能力を強化し、医療システムのあらゆるレベルや地域社会で細菌、真菌、耐性病原体に関する質の高い検査を公平に受けられるようにするために各国を支援することです。 これらの目標を達成するために、AMR 診断イニシアチブは以下の 4 つのビルディングブロックを含んでいます。
- 細菌学 ･ 真菌学試験所サービスを強化するための基準を設定し、実施ガイダンスを提供するための戦略的 ･ 運営的枠組み
- 国レベルおよび世界レベルでの細菌学 ･ 真菌学検査施設の能力をモニタリングし、報告するための標準化された評価ツールからなる評価枠組み
- 細菌学、真菌学、および感受性試験のために WHO が指定した、国レベル、超国家レベル、 専門レベルの検査施設を含む、世界 AMR 検査施設ネットワーク
- AMR 診断ツールの精度、スピード、使いやすさを向上させるための研究と技術革新
