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糞線虫症の公衆衛生管理のための予防化学療法に関する WHO ガイドライン

糞線虫症 (ストロンギロイデス症) は、土壌伝染性の蠕虫である糞線虫 (ふんせんちゅう) (Strongyloides stercoralis) の感染によって引き起こされる慢性寄生虫症で、全世界で 3 億~ 6 億人が感染していると推定されています。 この顧みられない熱帯病 (NTD) は、グローバル ・ サウス ・ アジア、アフリカ、西太平洋地域、および南米と中米で主に流行しています。

2021年、WHO は2021年から2030年までの顧みられない熱帯病 (NTDs) の世界戦略と目標を導くロードマップを発表しました。

このグローバル戦略では、糞線虫症に対する予防化学療法を推奨するかどうかの正式なガイダンスが必要であることが概説され、既存の NTDs の公衆衛生プログラムに糞線虫症対策プログラムを統合する機会が提供されました。

その結果、糞線虫症の制圧の必要性に取り組み、ガイダンスを作成するために、ガイドライン作成グループ (GDG) が招集され、その目的は、糞線虫症による疾病負担を軽減するための公衆衛生介入として、イベルメクチンによる予防化学療法を行うべきかどうかについて、3 方法で実施予定の対策の結果に基づくエビデンスに従って勧告を行うことです。

この公衆衛生ガイドラインの推奨事項は、臨床的な糞線虫症の治療における標準治療に代わるものでは無く、公衆衛生上のいかなるアプローチも、アクセス可能な医療を通じて糞線虫症を適時に診断し治療する必要性に代わるものではありません。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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