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世界健康デー 2025 : Healthy beginnings, hopeful futures

母親と赤ちゃんの健康は、健康な家族と地域社会の基盤であり、私たちすべてに明るい未来を約束するものです。

2025年 4月 7日に祝われる世界健康デーは、妊産婦と新生児の健康に関する 1 年間のキャンペーンの幕開けとなります。「Healthy beginnings, hopeful futures」と題されたこのキャンペーンでは、予防可能な妊産婦と新生児の死亡をなくすための取り組みを強化し、女性の長期的な健康とウエルビーイングを優先させるよう、各国政府と保健関係者に呼びかけます。

この仕事は極めて重要です。 悲しいことに、毎年およそ30万人の女性が妊娠や出産が原因で命を落としており、200 万人以上の新生児が生後 1 か月以内に死亡し、さらに何百万人もの新生児が死産となっています。これは、およそ 7 秒に 1 人の割合で予防可能な死亡が発生していることを意味します。

#HopefulFuturesと#HealthForAll を使って、キャンペーンに関する情報を共有してください

(備考)
WHOの妊産婦の健康に関する取組みは、Maternal health のサイトをご覧ください。 

WHOの新生児の健康に関する取組みは、 Newborn health のサイトをご覧ください。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

(世界健康デーについて)

2025年から、日本 WHO 協会では、市民が主体的に健康に取り組む姿勢を強調するため、「World Health Day」を「世界健康デー」と翻訳することにしました。
実は、60年前の日本 WHO 協会の設立以来、「世界保健デー」という名称を使ってきました。
しかし、医療者のための記念日というニュアンスが強く、一般市民の方の関心を呼び起こすことが難しかったのも事実です。
いま、世界の多くの国では、健康の日として、市民が健康についての知識を得るだけでなく、意識を高め、行動を起こす機会を提供するイベントが行われています。
子どもから高齢者の方まで、4月 7日といえば「世界健康デー」と理解していただけるよう、これからも一層の広報 ・ 啓発に努めていきたいと考えています。

なお、日本 WHO 協会では、以前のイベントで使用された「世界保健デー」という表示はそのまま残すことにいたしました。
「世界保健デー」として活動してきた60年の歴史を大切に残しておきたいからです。
以上のような理由で、「World Health Day (英語) 」は同じですが、時期により 2 つの翻訳の表現が共存することになります。
ご理解いただけると幸いです。

日本WHO協会 理事長
中村 安秀

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