ほぼ 1 世紀にわたる取り組みを経て、ジョージアは世界保健機関 (WHO) によりマラリアフリー (マラリアのない状態) であることが認定され、ジョージアは、このマイルストーンを達成した 45 カ国と 1 地域の仲間入りを果たしました。
戦後、ジョージアはマラリア撲滅を目指し、新しい薬や殺虫剤散布、徹底した昆虫調査を活用した集中的なプログラムを開始して成功に導き、1953年までに P. falciparum (熱帯熱マラリア原虫) 、1960年までに P. malariae (四日熱マラリア原虫) 、1970年までにP. vivax (三日熱マラリア原虫) の感染を阻止することができました。この結果、25年間マラリアが根絶されていましたが、2002年にマラリアが再発生し 474 件の症例が報告されました。
2005年、ジョージアは WHO 欧州地域内の 9 カ国とともにタシケント宣言に署名し、マラリア根絶に向けた誓約を再確認し、その後強化された介入策により、マラリア感染率は大幅に低下し、2009年には最後の土着感染例が記録され、2015年までに、ジョージアを含む WHO 欧州地域内の全 53 カ国で、土着感染例ゼロが報告されました。
この地域でのマラリア感染の再拡大を防ぐため、タシケント宣言の署名国は2017年にアシュガバード声明を発表し、マラリアフリーの状態を維持するためにあらゆる努力を払うことを誓いました。トルコは、WHO 欧州地域で唯一、マラリアフリーの認定を受けていない国です。