世界保健機関 (WHO) は、突然の予算削減がグローバルヘルスの資金調達に深刻な影響を与えている中、世界中で長引く紛争が病気のアウトブレイクを助長し、公衆衛生に深刻な脅威をもたらしていると警告しました。
WHO 事務局長のテドロス博士は「私たちは、記憶に残る世界最大のグローバルヘルス資金調達混乱の真っ只中にいます」と、述べ、資金援助の突然の停止は、一部の地域で再流行している熱帯病との闘いなど、苦労して達成した医療の進歩を危うくしていると警告しました。
・アウトブレイクが激化
安全な水、衛生設備、衛生状態へのアクセスが不十分なことが、コレラの大流行を助長しています。
資金削減の中、10 億人以上に影響を与える顧みられない熱帯病対策の進展は、最も貧しく、最も疎外されたコミュニティに不均衡な影響を及ぼしている。
・アクセス制限
ハイチ最大の公立病院の一つであるミレバライ大学病院は、暴力により閉鎖を余儀なくされ、首都ポルトープランスでは、保健医療施設の 40 % 以上が閉鎖されたままだ。
・不必要な死
ガザの封鎖についてその状況は「破滅的なほど悪い」と表現し、暴力により「すでに機能不全に陥っている医療制度に、死傷者が殺到している」と述べ、必須医薬品、外傷治療薬、医療用品が底をついている一方で、「人々は予防可能な病気で命を落としているのに、医薬品は国境で留まっている」、そして「平和は最善の薬である “peace is the best medicine” 」と付け加えた。