手洗いは、感染症の伝播を防止し、高品質で清潔かつ安全な医療を提供するための最も効果的で、経済的で、普遍的な手段の一つです。
しかし、医療用手袋は、血液や体液にさらされるリスクがある場合など、感染の予防に重要な役割を果たしますが、適切なタイミングでの手洗いの代わりにはなりません。
世界手指衛生デーに、世界保健機関 (WHO) は、世界中の政府、保健医療施設、および最前線で働く人々に対して、患者と医療従事者の双方を保護するための「実証済みで費用対効果の高い対策である手指衛生の実践」を強化するよう呼びかけています。
WHO は、医療現場における手袋の合理的な使用と手指衛生の改善のために、各国の政策立案者および医療従事者に以下の行動を取るよう要請しています。
- 「2024年 から 2030年までの感染予防と管理に関するグローバル行動計画とモニタリングの枠組み」に沿って、2026 年までに手指衛生の遵守を国の医療システムのパフォーマンス指標として確立すること。
- 手指衛生に関する国の取り組みを、WHO の「医療における手指衛生に関するガイドライン」と整合させること。
- 医療従事者に、手袋の適切な使用方法と、WHO の「手衛生の 5 つのタイミング」というガイダンスについて研修を実施すること。
- 医療廃棄物を最小限に抑えるため、手袋の不要な使用の削減に重点を置くこと。 医療現場での手指衛生の実践を可能にするために必要な資源を提供すること。
- 良質の手袋を十分に確保し、手袋の誤用を防ぐこと。