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WHO、NCDs とメンタルヘルスに関する費用対効果の高い解決策を要請

NCDsはグローバルヘルスにおける死亡原因の大半を占めており、一方では10億人以上の人々がメンタルヘルス不調を抱えながら生活しています。 驚くべきことに、NCDs とメンタルヘルスに関連する死亡の 75 % 近くが中低所得国で発生しており、毎年 3,200 万人の命が失われています。

世界保健機関 (WHO) は、「Saving lives, spending less (命を救い、支出を減らす) 」と題する新たな報告書を発表し、非感染性疾患 (NCDs) 対策に年間一人当たりわずか 3 米ドルを追加投資するだけで、2030年までに最大1兆米ドルの経済効果が得られる可能性があることを明らかにしました。
また、WHO は本報告書と並行して、2010年から2019年にかけての NCD による死亡率削減における国レベルの進展に関する新たな分析結果を発表しました。この間、82 % の国が削減を達成しましたが、ほとんどの地域で 進捗率は大幅に鈍化しており、NCD に関連した死亡が再び増加している国もあります。

タバコやアルコールへの課税、有害なマーケティングからの子どもの保護、高血圧の管理、子宮頸がん検診の拡大など、影響力の高い一連の介入策である WHO の「ベストバイ」の実施を拡大するには、1 人当たり年平均わずか 3 米ドルの追加費用がかかるだけです。 2030年までに完全実施すれば、1,200 万人の命を救い、2,800 万人の心臓発作と脳卒中を予防し、1 億 5,000 万年の健康寿命を延ばし、1 兆米ドル以上の経済効果を生み出すことができます。
9月25日、各国首脳は 第 4 回 国連総会ハイレベル会合 (HLM4) に出席し、NCDs の予防と対策、メンタルヘルスとウエルビーイングの促進について議論しま す。 この会議は、これらの重要な健康 ・ 開発分野におけるグローバルな行動と投資を加速させるため、野心的な政治宣言を採択することを目的としています。

記事の詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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