世界保健機関 (WHO) は、必須医薬品モデルリスト (EML) および小児用必須医薬品モデルリスト (EMLc) の更新版を発表しました。 WHO の EML と EMLc には、人々の優先的な健康ニーズに対する医薬品が含まれています。 これらは 150 カ国以上で採用され、公衆衛生分野での医薬品調達、医薬品供給、健康保険、償還制度の基礎となっています。 今回の改訂で、WHO EML は 24 版目、EMLc は 10 版目となります。
WHO の EML は、発展途上国における医薬品アクセスの改善を促進することを主な目的として1977年に作成され、すべての健康システムにおける医薬品の選択とユニバーサル ・ ヘルスカバレッジに関する意思決定のためのグローバルな政策ツールとして信頼されています。
今回、がん免疫療法薬の一種である PD-1 / PD-L1 や糖尿病治療薬 GLP-1 など新たに 20 品目が EML に、15 品目が EMLc に追加され、すでにリストアップされている 7 品目にも新たな効能 ・ 効果が追加されました。 更新されたリストには、公衆衛生上の最も緊急なニーズを反映した、成人向け 523 品目、小児向け 374 品目の必須医薬品が含まれています。