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エボラワクチン接種開始 : コンゴ民主共和国

エボラ出血熱の発生が宣言されたコンゴ民主共和国カサイ州ブラペ保健区域において、最前線の医療従事者と感染者との接触者へのワクチン接種が開始されました。
エボラワクチンは安全で、現在発生中のアウトブレイクの原因ウイルスであることが確認されているザイール型エボラウイルスに対する予防効果があります。
ワクチン接種は「リングワクチン接種戦略」に基づいて行われており、ウイルス感染が確認された患者と接触した後、感染リスクが最も高い個人にワクチンを接種するものです。 また、エボラ出血熱患者と接触する可能性のある、流行対応にあたる医療従事者や最前線で働く医療従事者にも推奨されています。
国際ワクチン供給調整グループ (ICG) は、現在進行中のアウトブレイクへの対応の一環として、コンゴ民主共和国へのエボラワクチン約 4 万 5000 回分の追加輸送を承認し、WHO は保健当局による追加ワクチン要請の作成を支援し、ユニセフを含むパートナー団体と共に、ワクチン接種計画の策定を支援しました。 また、WHO はこれまでに現地に、疾病監視、臨床ケア、感染予防 ・ 管理、ロジスティクス、地域社会との連携といった分野の専門家 48 名を派遣し、パートナー団体と共に、ウイルスの蔓延を阻止するためのアウトブレイク対応策の迅速な強化に向けて政府を支援しています。 そして、ワクチン接種チームは、データ収集と現場支援の研修も受けています。

WHO は、現在進行中のアウトブレイクによる全体的な公衆衛生リスクを、国レベルでは「高」、地域レベルでは「中」、世界レベルでは「低」と評価しています。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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