栄養不良は、結核疾患への感受性増加、治療成果の低下、予防可能な死亡率の要因となるなど、世界的に結核エピデミックにおける最も重要な要因の一つであり続けおり、結核患者における栄養不良と食料不安に対処することは、アウトカムの向上と人命救助につながる可能性があります。
WHO は、『WHO 結核統合ガイドライン モジュール 6 : 結核と併存疾患』の一環として、結核 (TB) と栄養不良に関する新たな推奨事項を発表しました。
この、新たなガイドラインは、WHO の結核撲滅戦略における患者中心の医療の一環として、結核の決定要因に取り組む上で重要な一歩となり、主な推奨事項は以下の通りです :
- 結核患者ならびにその世帯内の接触者全員に対する栄養評価およびカウンセリングの実施。
- 年齢、薬剤耐性、妊娠状況、栄養不良の重症度に関係なく、栄養不良の結核患者の臨床転帰を最適化するための栄養介入の提供。
- 食料不安のある環境における結核患者の家庭内接触者に対する結核予防のための食糧支援の提供
本版ガイドラインは、HIV 関連結核に焦点を当てた前回の WHO 統合ガイドライン「結核と併存疾患」を拡充し、結核患者に対する栄養ケアと支援に関する前回の WHO ガイドラインを更新したものです。