毎年 72 万人以上が自殺によって命を落としています。 自殺は 15 歳から 29 歳までの死亡原因の 第 3 位 であり、家族、友人、仲間、同僚、そして地域社会全体に永続的な影響を及ぼす深刻で壊滅的な現実です。
WHO は、自殺による死亡者数の正確な把握が困難であることを踏まえ、新たな資料「自殺予防 : 自殺事例登録強化のための資料」を発表しました。
このガイドは、自殺に関する死亡診断書およびコード化プロセスの強化を目的としていて、主に医療診断者および死亡統計コード担当者を対象としていますが、警察官、法医学者、検視官、保健統計学者など、死亡調査および診断プロセスに関わるその他の専門家の方々にも有用であると考えられます。
自殺予防には、高品質で包括的なデータの利用が不可欠で、理想的には、住民登録 ･ 人口動態統計 (CRVS) システムを通じて収集されるデータが、自殺問題の深刻さを浮き彫りにし、年齢、性別、手段といった重要な情報を提供することで、タイムリーでエビデンスに基づいた予防戦略の策定に役立ちます。
この種のリソースは、登録プロセスの複雑さを克服し、スティグマ、断片化されたサーベイランスシステム、そして社会文化的要因といった課題を乗り越えなければ収集はなりませんが、このリソースは、それらを克服し情報を得るための実践的なサポートを提供するための、以下の内容が含まれています。
- 医療証明者が自信を持って死亡診断書を作成するためのステップバイステップの手順
- 死亡コード作成者が ICD に基づき特定の自殺コードを正しく割り当てるための実践的なガイダンス
- データ収集の質を向上させるための戦略
