予防とケアの大きな進歩にもかかわらず、世界の結核負担は依然として高いままです。 2024年には、世界の結核対策への投資はわずか 59 億米ドルに減少しました。 2025年以降の国際ドナー資金の削減は深刻な課題となります。 モデル研究では既に、国際ドナー資金の長期的な削減により、2025年から2035年の間に最大 200 万人の死亡と 1,000 万人の結核罹患につながる可能性があると警告されています。
WHO は、結核の終息に向けた進展を加速させることを目指し、戦略的かつエビデンスに基づいた人間中心のアプローチによって、各国の結核対策プログラムが優先順位を設定し、資源を配分できるよう支援するための新たなポリシー ･ ブリーフ (政策概要) を発表しました。
この概要では、透明性、包摂性、エビデンスに基づく意思決定、そして説明責任を、効果的かつ公平な結核対策計画の主要原則として強調し、優先順位設定のための体系的なアプローチを紹介しています。 また、予期せぬ資金不足の影響を軽減するための戦略も概説しており、効率性の向上、プライマリヘルスケアを中心とした保健システムへの結核ケアの統合、そして効果が高く命を救う介入の確保などが挙げられています。
投資の優先順位設定は、資源の動員と配分を導き、プログラムの効率性を高める計画サイクルにおいて重要な要素です。 資源の制約と競合する保健上の優先事項を考慮すると、優先順位設定は結核サービスの維持 ･ 拡大に不可欠です。
