現在、急性期病院の患者 100 人のうち、高所得国では 7 人、低 ・ 中所得国では 15 人が、入院中に少なくとも 1 回の医療関連感染 (HAI : Healthcare-Associated Infection) を発症し、これらHAI発症患者の平均で 10 人に 1 人がその感染が原因で死亡していると言われています。
新しいWHOの報告書は、世界各国でIPC (infection prevention and control : 感染予防管理) のプログラムがどのように実施されているかについて、地域や国に焦点を当て、世界初の状況分析を行ったものです。
報告書によると、適切な手指衛生やその他の費用対効果の高い習慣が守られていれば、これらの感染症の70%を防ぐことができることが示されています。
WHOは世界中のすべての国に対し「医療の質と患者や医療従事者の安全を確保する」ため、IPCプログラムへの投資を増やすよう呼びかけています。