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顧みられない熱帯病 (NTDs) に関する世界報告書 2023

NTDs : 顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Disease) は、水の安全性や衛生環境、ヘルスケアへのアクセスが不十分な地域を中心に、国際社会の最貧困層に過大な影響を与え続けています。
2021年には 179 の国と地域で少なくとも 1 件のNTDの症例が報告されましたが、そのうち 16 カ国で世界のNTDの 80 % を占めています。 また、世界全体で約 16.5 億人が少なくとも 1 つのNTDの治療を必要とすると推定されていました。

WHOは、「NTDsに関する世界報告 2023」と題する新しい進捗報告書を発表しました。

この報告書によると、2020年から2021年の間にNTDの介入を必要とする人の数は 8000 万人減少し、2022年だけで 8 カ国が 1 つのNTDをなくしたと認定または検証されました。 2022年12月時点で、47 カ国が少なくとも 1 つのNTDをなくし、さらに多くの国がこの目標を達成する過程にあります。 この成果は、10年にわたる大きな進展の上に成り立っています。 2021年には、2010年に比べてNTDに対する介入が必要な人が 25 % 減少し、2016年から2019年にかけて、毎年 10 億人以上が大量治療介入によりNTDの治療を受けました。

本報告書は、2030年までにNTDロードマップの目標達成の遅れを取り戻し、進捗を加速させるために必要な、より大きな努力と投資を強調しています。

NTDロードマップの目標を達成し、感染者に質の高いNTDサービスを提供するという約束を各国が果たすためには、国のオーナーシップと説明責任を促進し、国内資金の充実を含む資金の持続性と予測可能性を高めることが重要です。

記事の詳細はWHOのサイトをご覧ください。

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