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2023年世界結核 (TB) 報告書

2022年に結核に罹患した人は推定 1,060 万人で、2021年の 1,030 万人から増加しました。 地理的にはWHOの南東アジア地域 ( 46 % ) 、アフリカ地域 ( 23 % ) 、西太平洋地域 ( 18 % ) の割合が 9 割近くを占めています。 また、多剤耐性結核 (MDR – TB) は依然として公衆衛生の危機で、2022年には推定 41 万人が多剤耐性またはリファンピシン耐性結核 (MDR / RR – TB) を発症しましたが、治療にアクセスできたのは 5 人に 2 人程度でした。

WHOの2023年世界結核報告書では、2022年に結核診断 ・ 治療サービスの拡大が世界的に大きく回復していることが強調されており、2000年以降、結核対策への世界的な取り組みにより、7,500 万人以上の命が救われました。しかし、2022年においても結核は世界 第 2 位 の感染症キラーであるため、さらなる努力が必要です。

報告での新たな目標には、結核予防 ・ ケアサービスを必要としている人々の 90 % に届けること、WHOが推奨する迅速検査を使用すること、すべての結核患者に保健 ・ 社会的給付パッケージを提供すること、安全で有効な少なくとも1種類の新しい結核ワクチンを利用できるようにすること、2027年までに結核の実施と研究のための資金ギャップを埋めることなどが含まれます。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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