交通事故は依然として持続的なグローバルヘルスの危機であり、歩行者、自転車利用者、その他の交通弱者は死亡リスクの急上昇という深刻な事態に直面しています。
WHOの交通安全に関する最新の世界現状報告によると、2010年以降、交通事故死者数は 5 % 減少して年間 119 万人になりました。しかし、1 分間に 2 人以上、1 日当たり 3,200 人以上が死亡しており、交通事故は依然として 5 ～ 29 歳の子どもや若者の死因の 第 1 位 を占めています。
世界の交通事故死の 28 % はWHO東南アジア地域、25 % は西太平洋地域、19 % はアフリカ地域、12 % は南北アメリカ地域、11 % は東地中海地域、5 % はヨーロッパ地域で発生していて、10 件中 9 件が中低所得国で発生しており、これらの国の死亡事故は、自動車や道路の数に比べて不釣り合いに多くなっています。
交通事故死者全体の 53 % は交通弱者で、歩行者 ( 23 % ) 、オートバイな どの動力付き二輪車 ･ 三輪車のライダー ( 21 % ) 、自転車利用者 ( 6 % ) 、eスクーターな どの超小型モビリティの利用者 ( 3 % ) 。 自動車およびその他4輪の軽車両の乗員による死亡者数は、世界の死亡者数の 30 % とわずかに減少しました。
報告書では、法律や安全基準の整備が進んでいないこと、また、安全な道路インフラを確保する上で大きな隔たりがあることも明らかにされています。
