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気候変動と健康 (事務局長報告書)

本報告書は、気候変動による健康リスクと、この脅威に対するグローバルヘルス ・ コミュニティの必要な対応について概説しています。

1 ) 背景 : 気候変動による健康への脅威

  • 化石燃料の燃焼を主な原因として、世界は人類史上かつてない速さで温暖化。 地球温暖化はパリ協定で設定された 1.5 ℃ の制限をまもなく超え、現在の傾向では今世紀末までに 3 ℃ を超える可能性がある。
  • IPCC 第 6 次 評価報告書では、気候変動は、人間の健康とウエルビーイングにすでに観測可能な悪影響を及ぼしていると結論。
  • 気候変動の健康への影響は、非常に不平等です。 第 6 次 評価報告書では、気候変動の影響に対して非常に脆弱な状況に暮らす人々が 36 億人に上ると推定。

2 ) 気候危機への健康対応の目標

  • 人間の健康に対するこの根本的な脅威に対しては、適応 (気候変動の影響から健康を守ること) と緩和 (温室効果ガスやその他の気候汚染物質の大気中への排出を制限すること) の両面で行動する必要。
  • 気候変動による健康リスクと影響に対処するための、各国の保健適応計画を策定する必要。

3 ) 加盟国を支援する事務局の行動案
(執行理事会はこの報告書に注目し、以下に述べる提言に対し、具体策を提示するよう求めている)

  • 事務局は、加盟国が前セクションで述べた健康への適応と緩和の目標を達成するのを支援し、グローバルヘルスへの対応を導き、この問題に関する他のグローバルヘルスアクターの活動を支えるために不可欠なリーダーシップ、エビデンス、モニタリング、技術支援の機能を提供すること。
  • WHOは、他の国際的な健康アクターと連携して、グローバルヘルス ・ コミュニティをリードし、気候変動という存亡の危機に対処する意欲を高めていくこと。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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