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「空気感染する病原体に関する用語」の案に関する、グローバル技術協議報告書

世界保健機関 (WHO) は、公衆衛生機関や専門家との協議を経て、空気感染する病原体に関する最新の用語を紹介するグローバル技術協議報告書を発表しました。 対象となる病原体は、Covid-19、インフルエンザ、麻疹、中東呼吸器症候群 (MERS) 、重症急性呼吸器症候群 (SARS) 、結核などの呼吸器感染症を引き起こす病原体です。

この報告書は、空気感染する病気に対するより良い理解と合意された原則を前進させるための新たな機会と出発点となるものです。

広範な協議の結果、(典型的な状況下で) 空気を介した病原体の伝播を特徴付ける次の一般的な記述が導入されました。

  • 『感染性呼吸器粒子 (Infectious Respiratory Particles, IRPs) 』 : これまで「エアロゾル」と「飛沫」という用語で区別されていた粒子を一括りに扱う新しい用語。
  • 『空気感染 (Airborne transmission or inhalation) 』 : 感染性呼吸器粒子が空気中に放出され、他の人が吸入した場合。空気感染や吸入は、感染者から短い距離でも長い距離でも起こりますが、その距離はさまざまな要因 (気流、湿度、温度、換気など) に左右されます。
  • 『直接沈着 (Direct deposition) 』 : 感染性呼吸器粒子が感染者から空気中に放出され、近くにいる別の人の露出した口、鼻、目に直接沈着し、その後人間の呼吸器系に入り、感染を引き起こす可能性がある場合。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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