2019年から2021年にかけて、世界の平均余命は 1.8 年減少して 71.4 年に、健康寿命も 1.5 年低下して 61.9 年となり、2012年の水準に逆戻りしてしまいました。
世界保健機関 (WHO) が発表した「世界保健統計 2024」によると、COVID-19のパンデミックにより、出生時平均余命と健康寿命 (HALE : healthy life expectancy at birth) の着実な増加傾向が逆転したことが明らかになり、平均余命の改善における 10 年近くの進歩をわずか 2 年で一掃しました。 また、非感染性疾患 (NCDs) がパンデミック前の最大の死因であり、2019年の全死亡者の 74 % を占めていたことに注目しています。 また、栄養不足と過体重や肥満が共存する栄養失調の二重負担という大規模かつ複雑な問題に直面しています。 2022年には、5 歳以上の 10 億人以上が肥満であると同時に 5 億人以上が低体重でした。 さらに、世界人口の 16 % に当たる約 13 億人が障害を抱えています。
報告書は、これらのグループは、回避可能な不公平かつ不公正な状況から生じる健康格差の影響を不釣り合いに受けているとしています。