工業的に生産される TFA は、多くの加工食品に使用される有害な化合物で、心臓病や死亡の原因となり、栄養学的な利点はありません。
2018年、WHO は2023年末までに世界の食品供給からトランス脂肪酸 (TFA : trans-fatty acids) を排除するという野心的な目標を設定し、TFA 排除を 第 13 次 総合事業計画の優先目標に定めました。
今回のマイルストーン報告は、TFA の公衆衛生への影響を強く懸念し、工業的に生産される TFA の世界的な廃絶に向けた過去 5 年間の進捗状況をまとめたものです。
2023年末には、WHO が推奨するベストプラクティス政策が 53 カ国で実施され、世界人口の 46 % にあたる 37 億人がカバーされています。 現在のベストプラクティス政策によって、TFA の摂取が原因と推定される年間総死亡者数の約 66 % を防ぐことができます。 これは、毎年約 18 万 3,000 人の命を救うことに相当し、公衆衛生にとっての勝利です。
WHO は2025年末までに、世界の TFA の総負担量の少なくとも 90 % 、また各地域の TFA の総負担量の少なくとも 70 % を占める国々において、ベストプラクティスの政策を実践することを求めています。