WHO は、2020年に「思春期の健康とウエルビーイングに関する部局間技術作業部会」を設立し、思春期の健康に関するWHOの取り組みについて隔年で報告書を作成することを約束し2021年に初版が発行されましたが、このたび「18 億人の若者が世界を変えるキャンペーン」に基づく 第 2 弾 の報告書を発表しました。 本報告書では、新たなイニシアチブを調整し、新たなニーズに取り組み、開発パートナーや青少年とともに野心的な目標を設定することによって、協力し、青少年の健康とウエルビーイングを向上させるための WHO の取り組みについて述べています。
現在世界にいる 13 億人の青少年は、世界人口の 6 分の 1 以上を占めています。 彼らは非常に多様で、年齢だけでなく、発達段階、文化、国籍、貧富、教育、家族、都会か田舎かなど、彼らのウエルビーイングや健康に大きな影響を与える多くの点で異なっています。 とはいえ、10 歳から 19 歳の思春期の人々は、子ども時代から大人へと移行する際に重要な発達経験を共有していて人間形成のユニークな形成段階となっていることは世界共通であり、小児期や思春期に形成されるジェンダー規範や態度は、思春期の健康行動やアウトカム、特に性と生殖に関する健康やメンタルヘルスにも影響を与えます。