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WHO の 2024年成果報告書

第 78 回 世界保健総会 (5月 19日 ~ 27日) に先立ち発表されたこの報告書は、WHO の2024年 ~ 2025年プログラム予算の実施に関する実績を中間評価し、2019年 ~ 2025年の 第 13 次 総合事業計画における戦略的優先事項の進捗状況を概観しています。

《3 つの 10 億目標の進捗状況》
1 ) 「さらなる 10 億人が UHC の恩恵を受ける」
目標の半分近くにあたる 4 億 3100 万人以上が、破滅的な医療費負担なしに必須の保健サービスを受けることができると推定されている。 この進展は、主に医療従事者の改善、避妊手段の利用拡大、HIV 抗レトロウイルス療法の拡大による。

2 ) 「健康上の緊急事態から 10 億人を保護する」
国際保健規則の改正などの改革に支えられ、準備、監視、人材の能力、およびツールやサービスへの公平なアクセスが強化され、推定 6 億 3700 万人以上がよりよく保護されるようになった。 しかし、財政的制約がパンデミックへの対応努力を脅かし、H5N1 型鳥インフルエンザのアウトブレイクが発生するなど、パンデミックへの準備は引き続き必要だ。 WHO 加盟国は 3 年以上にわたる交渉を経て、パンデミック協定草案を策定し、次回の世界保健総会で検討の予定。

3 ) 「10 億人が健康的な生活を送ることができる」
14 億人以上の健康とウエルビーイングが向上し、当初の目標を上回ったことが報告された。 これは、喫煙の減少、大気質の改善、家庭用燃料のクリーン化、水 ・ トイレ ・ 衛生設備 (WASH) の利用拡大によるもので、残された主な課題は、肥満とアルコール消費の増加への対応だ。

WHO は加盟国の持続的なコミットメントを認識し、新たな寄付者やパートナーと協力して追加資金の確保に努め、予測可能で持続可能かつ回復力のある資金調達を確保が、投資ラウンドの主要な目標で、このラウンドでは、71 の寄付者から約 17 億ドルの拠出約束が得られ、WHO の任意資金ニーズの 53 % をカバーしています。
この報告書は、資金が確実に成果を生み出すために活用され、成果が定期的に測定され、得られた教訓に基づいて将来のニーズが正しく特定されることを保証するものです。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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