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体罰が子どもの健康に害を及ぼすことを示す新たな報告書

世界保健機関 (WHO) の新しい報告書では、体罰が依然として驚くほど蔓延しており、子どもたちの健康と発達に重大な害を及ぼしていることを明らかにしています。

『子どもの体罰 : 公衆衛生への影響』と題されたこの報告書は、体罰を受けるリスクが最も高い子どもは、障害のある子ども、親自身が体罰を受けた経験のある子ども、親が薬物使用やうつ病などのメンタルヘルス状態に苦しんでいる子どもであると結論しています。 さらに貧困、人種差別、差別などの広範な社会的要因は、子どもへの体罰のリスクを高めます。
子どもの体罰が健康に及ぼす影響は深刻で、広範囲に及び、体罰の実践は、直接的な傷害だけでなく、ストレスホルモンの反応性の亢進や、健全な発達を損なう可能性のある脳の構造や機能の変化など、有害な生物学的反応を引き起こします。 また、体罰を受けた子どもは、攻撃的な行動をとったり、学業で苦労したり、大人になると暴力的、反社会的、犯罪的行為に走ったりする可能性が高くなります。 実践はまた、暴力を広く社会的に容認させ、世代を超えて有害な連鎖を強化します。

WHO は、積極的で非暴力的なしつけの方法を促進するためには、法的措置と同時に、一般市民の意識向上キャンペーンや、親、養育者、教師に対する直接的な支援が必要であると強調しています。 この報告書は、このような子どもへの暴力をなくすために検討すべき介入策を広げるための、さらなる論拠を示しています。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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