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神経疾患ケアへの緊急の対策が必要 (報告書)

死亡と障害の主な原因となる神経疾患トップ 10 は、2021年時点で脳卒中、新生児脳症、片頭痛、アルツハイマー病その他の認知症、糖尿病性神経障害、髄膜炎、特発性てんかん、早産に関連する神経学的合併症、自閉症スペクトラム障害、神経系のがんでした。これらの神経疾患のうち一部は、世界で年間 1,100 万人以上の死亡原因となっています。

世界保健機関 (WHO) は新報告書『神経学に関する世界状況報告書』で、神経疾患は現在、世界人口の 40 % 以上、30 億人以上に影響を及ぼしているが、神経疾患の増加する負担に対処する国家政策を策定している国が、世界全体で 3 カ国に 1 カ国未満であることに警鐘を鳴らしました。 また、これらに対処する有資格の専門家が不足しており、低所得国では高所得国と比較して、10 万人当たりの神経科医の数が最大 82 分の 1 にまで減少していることも明らかになりました。 この不足により、多くの患者にとって、適切な時期の診断、治療、そして継続的なケアが、残念ながら手の届かないものとなっています。

WHO は、脳の健康を優先し神経疾患ケアを拡大するため、緊急かつ証拠に基づいた協調的な国際的行動を呼びかけています。

記事の詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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