2015年の国連総会において「持続可能な開発目標(SDGs)」が提唱されました。保健医療や貧困対策、教育、環境などの分野で、政府だけでなく民間企業や市民社会が協働して、2030年までに「だれひとり取り残さない」社会を創ろうという壮大な試みです。
私たちも、世界中の人びとの健康やいのちを大切にしている民間団体として、いろんな機会を活用して積極的に社会に向けて発信しています。
『目で見るWHO』は毎年4回発行していますが、企画の決定、原稿の依頼、編集ソフトを使った編集作業などには、医師、看護師、学生などが入り混じって取り組んでいます。『グローバルヘルスの集い』の運営も、いろんな背景をもつ人たちが集まり、楽しくワイワイと議論しながら、次の企画が決まっていきます。
毎年、2月に大阪市で開催されるワン・ワールド・フェスティバルにブースを出しセミナーを開くことも恒例行事になっています。これからも、多くの市民団体とともにSDGsに対する理解が広まるよう積極的に社会に働きかけていきます。
「個人の自由意志に基づき、その技能や時間をすすんで提供し社会に貢献すること」という、古き良き時代の厚生省中央社会福祉審議会のボランティアの定義(1993年)に近い形での自由闊達に議論できる環境といえるかもしれません。
欧米の保健医療NGOの多くは、「いつでもドアをノックしてください」と市民に開いていました。日本WHO協会の扉を、どうぞ気軽に叩いてください。あなたが一歩踏み出すことを、私たちは心からお待ちしています!