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プライマリーヘルスケア : 医療システム、コミュニティ、そして地球

私たちの地球と健康は、切っても切れない関係にあります。 私たちが呼吸する空気、食べるもの、生活、住居、癒し、レクリエーションのために消費する資源、これらすべてが私たちの生活の質とウエルビーイングを決定します。 私たちの存在は、地球の恩恵 (地球が提供する資源とサービス) に依存していますが、私たちはそれらを使い果たす危険な状態にあります。 持続不可能な生産と消費の結果、私たちの環境のバランスは崩れています。 気候変動、より頻繁で激しい自然災害、生物多様性の損失、環境汚染などはすべて、自らを守る能力が最も低い人々に不釣り合な影響を与えています。 健康への影響という点では、これらの悪影響は、外傷、栄養失調、デング熱などの媒介性疾患に加え、喘息、慢性呼吸器疾患、脳卒中、心臓発作など非感染性疾患の発生率をも増加させます。

各国は、健康に対する人権を守り社会正義を推進し、個人とそのコミュニティ (社会) に力を与え、健康の決定要因に対処する人間中心の弾力的で持続可能な保健システムを構築することによって、ユニバーサル ・ ヘルス ・ カバレッジ (地球上の人々の普遍的で良好な健康状態構築) を達成することを宣言しています。

このアプローチは「プライマリーヘルスケア」として知られています。 これは、必要不可欠な保健サービスを人々の生活環境に近づけるだけでなく、家庭やコミュニティにおける健康リテラシー (認識) を高め、人々が自らの健康を管理するために必要な知識や手段を提供するものです。 このアプローチでは、地域社会と彼らのニーズ (必要性) や好みを中心としたシステムとを結びつけ、水や衛生の問題、汚染など、健康やウエルビーイングに影響を与える要因に対策を施します。

COVID-19をはじめとする疾病の大流行、人為的に起きた気候変動や紛争などかつてないほどの困難に直面する中、世界各国はプライマリー ・ ヘルスケアの原則を用いて保健システムの強化に取り組んできました。

WHOによる、現場からもたらされた一連の継続的な教訓と経験の記述 (報告) は、このアプローチが、生態系の限界を破ることなく、人々にとって最も重要なものに焦点を当てた持続可能な社会を作るための行動の一部分として、保健システムやコミュニティを確実に組み入れるための強力な方法となることを示しています。

記事の詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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