世界保健機関 (WHO) 死亡率データベースの新しい可視化ポータルがリリースされました。 このポータルサイトは政策立案者と一般市民に、比類のない知見である 70 年間の死亡率データへのアクセスや (他の情報との) 関連性を提供する、最新のユーザーインターフェースを備えています。
世界の死亡率と死因の統計は 1 世紀以上にわたり、疾病が人々の健康に及ぼす影響を追跡し、命を救うための保健プログラムや介入の効率性を測定するために不可欠なものでした。
COVID-19による超過死亡率の推定値は、何人がどのような原因で死亡しているかを正確に把握することがいかに重要であるかを知らしめるものです。
WHOは1948年の設立以来、すべての加盟国に対して死亡率データの報告を求め、その情報をWHO Mortality Databaseに集めてきました。 このポータルサイトには、120 の国 ・ 地域の死亡データを年別、性別、年齢別に収録しています。 また、インタラクティブな視覚化機能により、死亡者数、10 万人当たりの死亡率、総死亡者数に対する割合を表示することができます。
また、格差や傾向を明確に示すことで、時間の経過とともに各国にどのような不都合を生じているかを把握することも可能です。 これは、国内および国家間の健康上の格差を是正するための政策を導くための強力な情報となります。 現在、このポータルサイトには世界の全死因の 36 % に相当するデータが登録されており、アメリカやヨーロッパ地域では 90 % 、アフリカや東南アジア地域では 10 % 以下という幅があり、この格差は大きな問題を含んでいます。
正確でタイムリーな死因情報を作成 ・ 提供する重要な鍵として、住民登録 (人口静態統計) と生命統計 (人口動態統計) システムの改善を支援するグローバルな取り組みが進められています。