リーシュマニア (eishmaniasis) 症は、90 種以上のサシチョウバエがリーシュマニア属の原虫を媒介することで発症することが知られており、20 種以上のリーシュマニア属原虫が人体に寄生することによって引き起こされます。
主に皮膚リーシュマニア症、内臓リーシュマニア症、粘膜皮膚リーシュマニア症の 3 つの型がありますが、そのうち内臓リーシュマニア症は、不規則な発熱、体重減少、脾臓や肝臓の腫大、貧血などを特徴とし、放置すると死に至ります。
WHOは、HIVに重複感染している患者の内臓リーシュマニア症に対する新たな治療勧告を発表しました。本ガイドラインは、東アフリカおよび東南アジアの内臓リーシュマニア症を対象としています。
新しいガイドラインは、2010年の勧告を更新するもので、「国境なき医師団」等がインドで実施した研究と、「顧みられない病気のための薬剤イニシアティブ」等がエチオピアで実施した研究の結果に基づいています。