ICD-11は2022年 1月に発効し、国内および国際的な病名や死因の記録 ・ 報告などに使用されます。ICD-11の2023年版では、ICD-11の最先端のコーディングシステム、およびより良い健康情報のための多言語アクセスの利点をさらに強化し、活用しています。概要は以下の通りです。
- 2023年リリース版は、2022年以降に処理された 500 件以上の提案を持つアーリーアダプター、翻訳者、科学者、パートナーから提供された広範な情報を反映。
- ICD-11は、医療コーディングを変更するだけでなく、ヘルスケアをすべての人にとってより利用しやすいものにしている。
- ICD-11は、アラビア語、中国語、英語、フランス語、スペイン語でICD-11へのアクセスを提供する多言語対応ブラウザを展開。
- ICD-11では多言語対応に加え、コーディングのサポートが新しく改善され、メンテナンスのプラットフォームもアップグレード。
- ICD-11 マッピングテーブルがより正確に更新され、用語の視覚化が進み、ICD-11 の基盤をより深く理解することができるポストコーディネーションオプションが追加。
- 現行のCOVID-19ワクチンやSARS-COV-2サブタイプのリストなど、内容の更新。
- ICD-11 のリファレンスガイドは、翻訳者やユー ザーからのフィードバックにより更新され、オンラインで利用できるので、病的状態や死亡率 のコーディングルールを含む ICD-11 のさらなるガイダンスを 得ることができる。
- ICD-11 の使用条件は icd.who.int で確認でき、そのメニューから ICD-11 のアップデートや以前のリリースをダウンロードすることが可能。
- 死亡率と罹患率の特別集計リストはオンラインで公開されているが、今回、これらのリストをより簡単に編集できる新しい電子プラットフォームが利用可能となった。