WHOは、ユニセフ、FAO、WFPと共同で、7月24日から26日までローマで開催された 第 1 回 国連食糧システム ・ サミット (UNFSS + 2) において、「人々の栄養と健康のための食糧システムに関するリーダーシップ ・ ダイアログ」を開催しました。
SDGsの達成まで残り 7 年となっているにもかかわらず、あらゆる形態の栄養失調が蔓延している状況が続く中「世界は人々の栄養目標を達成する軌道から外れつつある」と、この対話で強調しました。
24 億人が食糧不安に苦しんでおり、6 億 7,000 万人の成人が過体重または肥満を抱えて暮らしています。 従来から問題であった栄養失調との二重の負担が将来世代の健康と繁栄に悪影響を及ぼしており、4 億 7,800 万人の 5 歳未満の子どもが発育阻害の影響を受け、1 億 4,500 万人の 5 歳から 9 歳の子どもが過体重 / 肥満を抱えて暮らしています。
世界の食料生産のカロリーは人口増加と歩調を合わせていますが、一般的に栄養価よりも量と収益性が優先されているため、世界人口の 40 % 以上にとって健康的な食事は依然として手頃な価格ではありません。 同時に、カロリーは高いものの栄養が乏しいことが多い高度に加工された食品が過剰に入手できるため、糖尿病、心臓病、特定のがんなどの食事に関連する病気が驚くほど増加しています。 加えて、グローバリゼーション、都市化、貧困と不平等の拡大、気候と人道危機などの新たな要因がこれらの食料システムの課題を悪化させています。
このリーダーシップ対話は、加盟国、都市、若者、学界、市民社会、国連システムの代表者を集め、栄養と健康をグローバルな食料システム変革の中核に据える緊急の必要性を強調しました。