2050年までに、世界人口の 3 分の 2 以上が都市に住むようになると推定されています。 しかし、集中的な都市の成長は、不公平感や社会的排除を増長し、それが社会的、環境的、経済的、健康的リスクの増大と 関連することが知られています。 したがって、社会的決定要因に対処するための公衆衛生政策が、都市の健康のために不可欠なのです。
都市ガバナンス (都市統治) とは、都市の不平等とリスク への対処を示す統治で、悪い都市ガバナンスは、公共政策が通常、社会的 ･ 環境的決定要因に対処できないため、社会に害を及ぼす可能性があり、一方、良い都市ガバナンスは、住民の健康とウエルビーイングを改善する政策を促進します。 しかし、都市は複雑なシステムであり、ガバナンス、利害関係者、住民の相互作用に左右され、参加型のガバナンスと政策決定におけるコンセンサスが必要です。
今回示された「段階的アプローチと指標」は、都市における診断の確立、都市の健康とウエルビーイングのための参加型ガバナンスのパフォーマンスのモニタリングを可能にし、健康とウエルビーイングのための良好な都市ガバナンスのあらゆる側面における相互作用をより広い視野で理解し捉えるための指標の選定を容易にし、都市における実地調査を支援することを意図し、利害関係者が協力して特定の健康課題、意図されたアウトカム、インパクトに対する解決策を見出すきっかけになり得るでしょう。
