年齢、性別、民族や人種、言語、宗教、障害、社会経済的地位、その他の状況にかかわらず、国際人権基準で定められているように、すべての人が安全なヘルスケアを受ける権利を有します。 患者の安全とは、健康システムにおいて患者への安全性を促進し、危害のリスクを最小限に抑える、確立されたプロセス、手順、文化を指します。
WHO は「患者安全に関する世界閣僚サミット (4月17日 ～ 18日、チリのサンティアゴで開催) 」において、「患者安全権利憲章 (Patient safety rights charter) 」を発表しました。 この憲章は、安全性の観点から患者の権利を概説した初めてのものであり、患者の安全を確保するために必要な法律、政策、ガイドラインの策定において関係者を支援するものです。
患者安全権利憲章には、リスクを軽減し、不慮の危害を防止するために重要な 10 の患者安全の権利が含まれており、タイムリーで効果的かつ適切なケアを受ける権利、安全なヘルスケアプロセスと実践を受ける権利、資格を持ち有能なスタッフを確保する権利、患者と家族が参加する権利などが含まれます。
この憲章は、医療従事者、医療指導者、政府に対して、患者中心の医療システムを構築し、患者の安全を向上させ、危害のリスクを軽減するためのツールを提供します。
