5月20日から22日の世界保健総会における主な決議等は以下の通りです。
《5月20日》
- パンデミック協定を全会一致で採択。
- 2026 年から 2027 年までの基本事業予算 42 億米ドルを承認
- 厳しい財政状況を考慮して、当初の 53 億米ドルから減額された。
- これは、今後 4 年間のグローバルヘルス戦略である「第 14 次 総合事業計画(GPW 14) 」に基づいて策定された最初の予算。
- 各国の分担金 (assessed contribution) の段階的 20 % 増額を承認
《5月21日》
- 東エルサレムを含むパレスチナ占領地域およびシリア占領ゴランの健康状況に関する報告書を承認
- WHO とスーザン ・ トンプソン ・ バフェット財団が共催した閣僚級対話において、保健医療分野への外部資金の突然の削減に見舞われた複数の国の大臣らは、各国が自主的に実施する戦略の緊急の必要性、および保健データへの徹底した集中 (a laser-sharp focus on) を合意
《5月22日》
- 委員会Bは、2024年結果報告書 (2024 – 2025年度プログラム予算 : 実績評価) および2024年12月31日終了年度財務報告書および監査済み財務諸表を承認
- WHO の健康緊急事態プログラムに関する独立監視諮問委員会 (IOAC) の報告書を検討。
- 昨年、WHOは、コレラや mpox のグローバルなアウトブレイク、複数の人道危機など、89 の国と地域における 51 件の緊急事態に対応した。
- 「国際保健規則 IHR (2005) 」の実施に関する事務局長の報告
- 2024年、WHO は公衆衛生上のリスクに関連する 120 万件以上の生データを評価し、国際的な公衆衛生に影響を及ぼす可能性のある、あるいは実際に影響を与えた 429 件の事象を特定 ・ 検証した。
- 公衆衛生および社会的措置に関する決定を承認
- 公衆衛生および社会的措置とは、感染症の蔓延を抑制し、入院や死亡者を減らすために実施される、医薬品以外の介入措置である。
- ウクライナの医療システムの回復と強化などを継続する決議案を承認
- パレスチナ占領地域の現在の健康状況に関する事務局長の報告を承認
詳細は以下のWHOのウエブサイトをご覧ください
https://www.who.int/news/item/20-05-2025-seventy-eighth-world-health-assembly—daily-update–20-may-2025