インフォデミックへの対応の基本原則の1つは、インフォデミックがどこで発生し、どのように広がっていくのかを理解することです。
WHOのインフォデミック管理チームは、オンライン会話の中で人々の発言がどのようなものであるかを特定するために、人工知能 (AI) の利用した分析手法の開発に取り組んできました。
WHOが構築したEARS (Early AI-supported Response with Social listening tool) と呼ばれるプラットフォームにより、保健医療の意思決定者は、複数の国や言語のパブリック ・ オンライン ・ フォーラムで起こっている発言のリアルタイム分析を見ることができます。
一方で、会話や質問に答えるための信頼できる情報が不足している、いわゆる「情報の空洞」を見極めることも重要になってきました。人々が必要な情報を得るのが遅れると、憶測や陰謀論の増加につながる危険性があり、これもまた人々の健康を損ねることになりかねない課題です。
費用がかかり、過去の傾向や態度に関するフィードバックを提供する調査や世論調査を実施するよりも、政策決定者は、その場での有権者の関心事について、現地の文脈からリアルタイムのフィードバックを得ることができます。
既存のソーシャルメディアとオンラインリスニングソフトウェアは多額の費用がかかります。 しかし、EARSパイロットは、特に保健当局がCOVID-19の流行と戦うのを助けるために、すべての人が無料で利用できます。